「歯と口の健康週間によせて」

 

 健康面で「もっと若いうちにやっておけばよかった」と思うことは何でしょうか?

お肌の手入れ、体に良い食生活、心の健康など健康面でも様々なものが考えられると思います。

 最近シニア層を対象として行ったある調査が話題になりました。「リタイア前にやるべきだったこと」というものです。第3位が「日頃からよく歩けばよかった」第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」そして第1位が「歯医者で定期的に診てもらえばよかった」という結果になったそうです。

 ところで日本人の3大死因をご存知でしょうか?第1位ガン、第2位心臓疾患、第3位肺炎です。

10年ほど前に3位だった脳血管疾患が4位になり3位に肺炎が繰り上がりました。肺炎の60~80%は誤嚥によるものです。誤嚥とは食べ物や唾液が誤って肺に入ってしまうことです。汚れや細菌が肺に入ってしまい肺炎が発症します。仮に抗生物資で肺炎が治っても、加齢や筋力低下による誤嚥をすればまた肺炎を繰り返してしまうのです。

 誤嚥を防ぐ最も効果的な方法があります。それが「口の中をキレイにすること」なのです。今ある健康が、将来あなたが手に入れたいものになるかもしれません。口腔内の適切なメンテナンスで、カラダの健康を維持するための芯の強い体を作りましょう。

芳賀歯科医師会 子供の歯を守る会代表 熊倉大輔